フランス大統領選挙の住宅ローン金利への影響は?

フランス大統領選挙が世界中の注目を集めています。
4月23日に実施された第一回投票では過半数を得票する候補が現れず、5月7日にエマニュエル・マクロン前経済相と、EU離脱を掲げるマリーヌ・ルペン氏の2候補による決選投票になりました。
この大統領選挙の勝敗次第では、イギリスに次いでフランスのEU離脱という、衝撃的な結果もありえます。
ヨーロッパの経済の中心であるイギリスとフランスがEUから離脱すれば、世界中の経済ルールが書き換わる可能性すらあります。
この記事では、フランス大統領選挙の行く末と、住宅ローン金利への影響を解説していきます。
フランス大統領選挙第一回投票の結果
- マクロン氏:23.82%
- ルペン氏:21.58%
- フィヨン氏:19.96%
- メランション氏:19.49%
フランス大統領選挙の第一回投票では、単独で過半数を超える得票数を持つ候補が出ず、5月7日の決選投票まで先延ばしになりました。
決選投票では、これまでの政策を継続するマクロン氏と、EU離脱を掲げるルペン氏の2人で戦います。
第一回投票では、2名の得票数を合わせても45%程度になっており、55%以上の浮動票が残っている状態です。マクロン氏がやや優勢ながらも、ルペン氏の逆転勝利の可能性は十二分にあります。
- マクロン氏:現状維持
- ルペン氏:EU離脱
マクロン氏が勝ったら?
- 穏やかな規制緩和
- 財政健全化
これまで候補として戦っていたフィヨン氏が会見を開き、マクロン氏の支持を呼びかけています。第一回投票で3位となり19.96%の票数を得たフィヨン氏のサポートがあれば、マクロン氏が非常に有利な状況と言えます。
マクロン氏が勝利した場合、これまでのフランスと同じ路線を歩んでいくことになります。良くも悪くも、現状維持となるでしょう。
マクロン氏の政策は、緩やかな規制緩和と財政健全化と、非常に手堅い内容になっています。一方で革新的な政策はなく、これまでの政治に不満を持つ層からの支持は難しいでしょう。
マクロン氏が勝利すれば、経済への影響はほとんど無いでしょう。メディアや出口調査ではマクロン氏の勝利を予想しており、既定路線として捉えられています。政策も手堅く、市場が揺らぐ要因はありません。
住宅ローンの金利への影響もなさそうです。
ルペン氏が勝ったら?
- EU離脱
- 減税・社会保障の拡充
ルペン氏は言わば改革派です。
EU離脱の旗振り役として台頭し、さらに大幅な減税や社会保障の拡充といった魅力的な政策によって支持を広げています。
イギリスのEU離脱決定や、アメリカ大統領戦でのトランプ氏の勝利など、近年の選挙ではメディアや出口調査を覆す結果が継続しており、フランス大統領選挙でも同じことが起こっても不思議ではありません。
もしもルペン氏が勝利した場合、フランスのEU離脱が決定し、経済への大打撃となりそうです。その結果、住宅ローンの金利は大幅な低下になるでしょう。
EU離脱で住宅ローン金利が大幅低下
もし、フランス大統領選挙でルペン氏が勝利した場合、フランスはEU離脱に向けて大きく舵を切ることになります。
非常に大きな経済圏であるEUの離脱は、フランスの企業へは悪影響を及ぼす可能性があり、株価の下落に繋がります。EUから離脱すれば、輸出入に関税がかけられることになり、輸入コストが上がり、物は売れにくくなります。
2016年6月にイギリスでEU離脱が国民投票で決定した際には、イギリスへの投資が避けられ、日本国債の買い入れが急増しました。その結果、国債の利率が0.2%も下落しました。
その影響は日本の住宅ローン金利にも及び、7月~8月は住宅ローン金利が0.2%~0.3%の急落となりました。
なぜEUから離脱するの?
経済への悪影響が分かっていながら、それでもないEUから離脱したいという人がいるのはなぜでしょうか?
EUに所属するという選択肢は、実は良いことばかりではありません。
EUに所属する場合、EUの規定によって外国人労働者や移民の受け入れをしなければなりません。国外からの流入が増えれば、フランス人労働者にとっては仕事を奪われることになります。
経営者は低賃金で働いてくれる外国人を雇い、給料の高いフランス人を解雇してしまうかもしれないのです。また、移民の対応にかかる費用は、フランス人労働者の血税からでています。
つまり、自分の食い扶持を奪うかもしれない外国人のために税金を支払っているとも言え、大きな問題となっているのです。
フランス離脱によりEU市場が崩壊
フランスはEU全体で3位のGDPを持ち、15%を占めます。また、すでにEU離脱を決定したイギリスはEU2位のGDPの16%を有しており、2カ国で3割以上のGDPとなっています。
もしも、この2カ国が離脱することになれば、EU市場は崩壊することになるでしょう。
GDPもさることながら、国連の常任理事国であるイギリスとフランスが抜ければ、EUの国際的な発言力は凋落します。GDP1位のドイツは第2次世界対戦では最大の敗戦国であり、現在でもまだその負い目があります。
イタリア、スペインなどは自国で手一杯の状況であり、経済的な影響力は限定的です。
イギリス一国ならともかく、フランスまでEUを離脱してしまえば、EU市場には大打撃となることは間違いないでしょう。5月7日にEU離脱派のルペン氏が勝利すれば、イギリスのEU離脱決定時よりも大きな影響が起こりえます。
住宅ローン金利が下がる理由
フランスがEU離脱に舵をとることになれば、フランス経済への打撃は避けられません。
フランス企業の業績は伸び悩み、株価の下落に繋がるでしょう。こう予想する投資家等は、フランス企業への投資を取りやめ、安全資産と呼ばれる日本国債の買い入れに動きます。
日本国債が大量に買われると、国債の利率が下がります。
住宅ローンの金利は、日本国債の利率を基準に決められているため、国債が買われて利率が下がると、住宅ローンの金利も引っ張られるように下がります。
フランス大統領選挙の結果が、株価や国債などの変化と連動して、住宅ローン金利に影響を及ぼすのです。
2016年のイギリスEU離脱決定時には、住宅ローン金利が0.2~0.3%下がりました。もし、フランス大統領選挙でルペン氏が勝利すれば、同じように住宅ローン金利が0.2~0.3%ほど下がるでしょう。
5月7日のフランス大統領選挙に注目していきましょう。
- マクロン氏の勝利:住宅ローン金利は変化なし
- ルペン氏の勝利:住宅ローン金利が大幅に低下
長期返済ならフラット35
新しくマイホームを購入する人、固定金利で借り換えたいという方は、長期固定金利が安く借りられるフラット35がお勧めです。
目安として、20年以上の返済期間になる方は固定金利がおすすめです。
通常の住宅ローンの固定金利と比較すると、0.3~0.7%も金利が違います。固定金利は借りた際の金利がずっと続くため「いつ借りるか」が非常に大切です。マイナス金利の影響で、住宅ローン金利が下がっている今は、フラット35の借り入れがしやすい時期になっています!
ただし、フラット35では団信は任意加入のため、団信を利用する際は0.2%の金利上乗せとなります。八大疾病団信をつけるとさらに0.3%追加と、通常プランと変わらなくなってしまうこともあります。金利はもちろん、保証料、保険料、事務手数料などの総返済額でプランを決めましょう。
住宅ローンの金利の適用は、契約時ではなく融資が行われた月の金利です。上の図の場合、申し込みは1月にしていますが、融資が行われたのは2月なので、2月の金利が適用されます。住宅ローンは申し込み手続きや審査などで1ヶ月くらいはかかります。申し込みと手続きをできるだけ早く進めておきましょう!
【5月最新】フラット35おすすめBEST3!
15~20年 | 0.95 % |
21~35年 | 0.95 % |
事務手数料 | 借入額x2.2% |
ARUHIはフラット35専門取扱い銀行として、全国シェアNO.1の銀行です。フラット35業界の中でもっとも古くから取り扱っていることから、確かなノウハウと充実したサポートが期待できます。10割融資やフラット50といった他の銀行ではないプランもあるため、状況に合わせた最適なプランを選択できます。
特に、自己資金の割合によって金利が大幅に安くなります。(ARUHIスーパーフラット)これは国内のフラット35では、最も安く借りれるプランです!※ARUHIスーパーフラットでは、事務手数料が2.2%
またARUHIは手続きが非常に速いことでも有名で、仮審査は最短で当日、本審査も最短3日と圧倒的です。フラット35の借り入れを検討している方であればまず申込みしておくべき銀行のひとつでしょう。
- フラット35シェアNO.1の人気と低金利
- 自己資金の割合により金利が低下!
- 豊富なプランとノウハウで安心のサポート
- 本審査が最短3日!圧倒的スピード手続き
15~20年 | 1.11 % |
21~35年 | 1.24 % |
事務手数料 | 借入額x1.1% 借入額x0.99%(借り換え) |
amazonと並ぶ日本最大のネット通販を運営する楽天が提供する住宅ローンです。ネット通販の価格の安さを住宅ローンにも持ち込み、業界最安金利で住宅ローンを借りれます。
楽天銀行は手数料が一番安いのもおすすめのポイントです!フラット35の借り換えを検討している人には最適な銀行でしょう。
さらに、契約後は楽天での買い物に追加ポイントがもらえたり、サービス優待がもらえるなど、他の銀行にはない特典がつきます。
- ネット銀行ならではの低金利
- 手数料が他銀行と比較して格段に安い
- 楽天ポイントアップや楽天グループのサービスで優待が受けられる特典が豊富
15~20年 | 1.11 % |
21~35年 | 1.24 % |
事務手数料 | 借入額x2.2% |
住宅ローン業界で人気NO.1の住信SBIネット銀行が、新たにフラット35の提供を開始しました。ネット銀行というと、手続きが難しくて敷居が高い、名前の聞いたことのない銀行で不安だという印象もありますが、住友グループをバックボーンとする住信SBIネット銀行であれば安心です。
フラット35取扱い銀行の中でもっとも金利が安い住宅ローンプランであり、新規・借り換えともにおすすめです!
- フラット35取扱い銀行の中でもっとも金利が安い
- 住友グループのバックアップがあり借り入れが安心
- 通常プラン・フラット35ともに住宅ローン業界人気NO.1
短期返済・借り換えなら変動金利
変動金利は金利が安いのが魅力ですが、金利が上昇し、返済額が増えるリスクがあります。短期間で返済するという人や、借入金額が少ない借り換えの方であれば、金利の安い変動金利を利用して、お得に返済しましょう。目安として、20年以内に返済できる方は変動金利がおすすめです。
三菱UFJ銀行の変動金利の変動金利のように金利に幅のある銀行や、3年固定、5年固定、10年固定のような短期間の固定金利は避けましょう。固定期間が終了すると、通常の金利よりも割高な金利が適用されます。
変動金利を借りるなら、金利が安くサービスの充実しているネット銀行がおすすめです。
【5月最新】変動金利おすすめBEST3!
変動(新規) | 0.44 % |
変動(借り換え) | 0.428 % |
10年固定 | 0.91 % |
事務手数料 | 借入額x2.2% |
「金利の安さ」で人気が広がるネット銀行のなかでも特に注目されているのが住信SBIネット銀行です。最大の魅力は業界で1位の金利の低さです!短期間で一気に返済するという人や、借り換えの人におすすめです。
また住信SBIネット銀行のもうひとつの強みは「全疾病保障付団信が無料」です。住宅ローンの借り入れに必須の団信は総額170万円相当になりますが、住信SBIネット銀行であれば無料で利用できます。
- 業界1位の低金利!0.44 %!
- 170万円相当の全疾病保障付団信が無料!
- 来店相談も可能。ネット銀行でも借り入れが安心。
【来店相談】
やはり住宅ローンは相談しながらじっくり決めたいという方は、お店で担当者と個別相談にのってもらうことができます。
大宮 | 新宿 | 秋葉原 | 大阪 |
横浜 | 名古屋 | 浜松 | 福岡 |
変動(新規) | 0.41 % |
変動(借り換え) | 0.41 % |
10年固定 | 0.715 % |
事務手数料 | 借入額x2.2% |
じぶん銀行は、三菱UFJ銀行とKDDIが共同で融資する、ネット銀行です。変動金利が業界トップの安さで、借り換えユーザーに人気の住宅ローンです。
さらに、がんと診断された時点で残ローンが半分になるがん1/2保障が無料でついてきます。住信SBIネット銀行の全疾病保障は対象が幅広いものの、適用条件が「就業不能状態」と非常にハードルが高いというデメリットがあります。一方でじぶん銀行のがん保障は「診断時」に即座に適用されます。
また、じぶん銀行は完全ネット完結型の住宅ローンで、契約書の捺印や郵送などの手間が一切ありません。手間の省略に加えて、収入印紙2万円なども節約できるのでとても嬉しいです。
- 変動金利が業界最安値
- がん1/2保障が無料
- 完全ネット完結型!収入印紙2万円の節約も
変動(新規) | 0.52 % |
変動(借り換え) | 0.47 % |
10年固定 | 0.85 % |
事務手数料 | 借入額x2.2% |
イオン銀行は、変動金利がとても安く借りられ、借り換えにおすすめの住宅ローンです。イオン銀行で住宅ローンを借りると、イオンカードがゴールドカードに昇格され、イオンでのお買い物が5%OFFになります。また旅行傷害保険の無料付与、全国のイオンラウンジの利用権が得られるという特典もつきます。
イオンでお買い物を頻繁にされる方なら、生活費を抑えられるため、他の住宅ローンよりもかなりお得になります。各店舗にイオン銀行の店舗があり、相談やATM利用がしやすいのも嬉しいです。
- 金利が低く、借り換えに最適
- イオンのお買い物が5%OFF
- 支店やATMが多くて便利