熊本地震「復旧支援住宅ローン」にダマされるな!

震度7により甚大な被害

熊本地震では50名に上るの死者と20万人以上が避難生活を送っており、東日本大震災以来の大きな被害となっています(4月18日現在)。

熊本地方では国や自治体を中心として、過去の震災の経験を生かした、迅速な支援対応がされています。救援物資や復興準備も着々とすすめられていますが、被災者が本当に苦しくなるのは、震災後の復旧です。

震度7という巨大地震ながら、幸い死者数は過去の大きな震災時よりも抑えられています。しかし、建物や街へのダメージは非常に大きな地震でした。

また、本震が過ぎたのちにも震度6クラスの大きな地震が何度も襲っており、当初はなんとか持ちこたえていた建物も、度重なる揺れに耐え切れなくなっています。国宝に指定される熊本城では、瓦が剥がれ落ち、石垣も崩落してしまっています。熊本城の完全修復には10年以上かかるともみられています。

古い家屋では全壊・半壊と復旧の難しい建物も多く、また新しい住居であっても、建物の内部や柱にヒビが入っている可能性があり、補強や修復が必要です。

家具や家電が壊れてしまい買い替えないといけない、マイホームを建てたばかりでローンが残っているのに・・・、と被災者の方は非常に苦しい立場に置かれています。熊本地震の被災者に対する、住宅ローン・リフォームローンの支援はどのようになっているのでしょうか?

復旧支援ローンは本当にお得か?

熊本地震の発生を受けて、早くもりそな銀行・三井住友信託銀行などが、復旧支援ローンを掲載しています。ヤフーニュースなどでも取り上げられていますが、どのようなプランなのでしょうか?

結論から言うと、まったくお得なプランではありません。

復旧支援融資制度
住宅ローン リフォームローン フリーローン 事業資金
資金使途 住宅の取得、買替、住替、または増改築、補修資金 住宅の増改築・補修資金
災害から復旧するために
必要な生活資金(自動車
購入等)
事業資金
融資金額 1億円以内 5 百万円以内 3 百万円以内 20 百万円以内
利率 標準金利から年1.85%割引(保証料金利上乗せ型の場合、年1.65%割引) 標準金利から年1.5%割引 標準金利から年3.5%割引 1 1.475%~
返済期間 35年以内 10 年以内 10 年以内 最長 5 年
取扱期間 2016年4月15日(金)から2017年3月31日(金)申込受付分まで
取扱店 りそな銀行の全店

住宅ローンの利率は、標準金利から年1.85%割引となっています。1.85%も割り引いてもらえるのはすごい様に見えますが、実はこの金利は被災者以外の一般の方が借りた場合でも、同じ条件で借りることができます。復旧支援プランでは普通よりも金利が安くなる、というわけではありません。

では何が特別なのかというと、復旧支援プランの場合は「必ず」1.85%引かれるという特典があります。一般の住宅ローンの場合は「最大」1.85%割引となっています。例えば頭金が1割未満の場合では、この割引額が下げられ、もう少し高い金利で借りることになります。一方で復旧支援プランでは、もしも頭金0円で借りた場合でも、最大割引の1.85%で借りられるというわけです。

大きく金利が下げられるわけではないので、ハッキリ言ってまったくお得ではありません。

りそな銀行で借りた場合1.85%の割引がされると、0.625%(4月現在)となります。しかし、例えば住信SBIネット銀行では通常のプランでも0.568%と、もっと安く借りられます。

「復旧支援」と銘打っているからと言って、必ずしも安いとは限らないので注意しましょう。

スポンサーリンク

もっと安い復旧支援ローンが出てくる可能性あり

正直なところ、りそな銀行にはがっかりです。「復旧支援」と銘打ち、いかにもお得そうに見せかけるこの手法は、詐欺同然です。震災に苦しむ九州の方にとって、失礼極まりないです。

では、被災者の方は今後どうすべきでしょうか?2つの方法があります。

まず最初に、いますぐ建物の復旧が必要で、早急にお金がいるという方は、現在の住宅ローンプランの中でもっとも安いプランを選択しましょう。「復旧支援ローン」という名前にとらわれずに、本当に安いプランを見極めるのが重要です。今月の本当におすすめの住宅ローンプランは後ほど紹介します。

2つめの方法は、もしローンの借り入れをもう少し待てるという場合は、他の銀行が復旧支援プランを発表するまで待ちましょう。やはりまだ地震発生からあまり時間がたっておらず、銀行も検討中となっています。東日本大震災の際は、被災者の方限定の特別プランとして、楽天銀行などが非常に低い金利で貸し出すサービスを行いました。

ただし、熊本地震の支援プランがいつだされるのか、どんな内容なのかはまだ分からないため、時間に余裕の無い方は通常プランの安い銀行で借りるようにしましょう。

住宅ローン人気ランキング

住宅ローン人気ランキング

スポンサーリンク


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。