いまさら聞けない!マイナス金利が騒がれている理由

住宅ローン金利が過去最低を記録

2月5日の東京債券市場で、10年国債が過去最低の一時0.025%まで低下しました。1月29日の日銀がマイナス金利導入の発表によって、急落した後も継続して買いが進み、過去最低を記録しました。

10年国債の利率は、長期金利の指標とされており、2016年内は住宅ローンの金利低下が続きます。

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マイナス金利が~とか、経済が~という難しい話がわからない人でも、このグラフを見れば急激に金利が落ちることが簡単に想像できると思います。マイナス金利のニュースでもちきりなのがわかりますね

住宅ローンの金利は、日本国債の金利に約0.5%を上乗せするという単純な仕組みです。国債の金利が下がれば、住宅ローンの金利も下がるのです。上の表でみれば、0.2%から0.05%くらいまで下がっているので、住宅ローンの金利も0.15%程度下がると予想できます。

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マイナス金利とは?

「マイナス金利」のニュースをテレビやインターネットで大きく取り上げられていますが、マイナス金利が何かと聞かれて説明できる人は多くないと思います。

今回の日銀の発表の「マイナス金利」導入は、民間銀行が日銀に預けている一部の預金が対象です。一般家庭が銀行に預ける預金の金利がマイナスとなって、お金を払わないといけなくなるわけではありません。

銀行は企業や家庭から預金を預かり、そのお金を別の借りたい人へ貸し出すことで、差分の利子で「儲け」をだしています。しかし、企業や家庭が預けるお金と貸し出し金額がイコールとなることはないので、余ったお金を日銀に預けるという方法を取っています。つまり、日銀は銀行の銀行というわけです。

この日銀へ預けている超過分のお金に、マイナス金利がかかるようになる、つまり預けているとお金が減っていくことになるのです。
銀行の貸し出し金額は預金額の70%程度、地方銀行では50%しかないと言われています。100億円の預金を受け付けているのに、貸し出しは70億円分しかなく、残りの30億円を日銀に預けている状態です。

マイナス金利導入は銀行にとって非常に厳しい政策といえます。

マイナス金利導入の影響は?

まずは日銀からの視点・思惑をみていきましょう。銀行が日銀にお金を預けると、マイナス金利のため預ければ預けるほど損することになります。その為、銀行は貸出金利を下げるなどして、もっと企業や家庭にお金を借りてもらうように動きます。

お金が借りやすくなれば、企業は事業拡大や設備投資をしやすくなりますし、金利が下がれば住宅ローンを借りやすくなるので、消費が増えるというわけです。

しかし実際のところ、市場はどのように動いているのでしょうか?

まず銀行は、定期預金の金利を引き下げました。これ以上、預金を受け付けてもマイナス金利なので損が増える一方だからです。また、余ったお金で、信用性の高い国債の買いが進んでいます。

お金が市場に流れるようにしたい日銀と、金利を下げたくない銀行が国債の買い合い状態になっているのです。

実際に日銀は5日午前10時10分付けで、国債買い入れ通告をし、1兆2700億円の買い入れを予定しています。物価上昇率2%を達成するために日銀の黒田総裁は、さらなるマイナス金利の引き下げも検討しています。

住宅ローンの金利は下がる?

投資家や銀行が一気に国債を買いこんだため、10年国債の利率が急落しています。長期的には利率は再度上がるでしょうが、当面は低金利が続きそうです。

10年国債の利率低下にともない、住宅ローンの金利も下げざるをえないというのが現状です。

マイナス金利の導入はプロのトレーダーや銀行マン、経済学者の間でも評価が分かれていますが、とりあえず金利が下がるということは、私たちにとっては嬉しいニュースです。

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